襖の滑りが悪い原因と改善方法|自分でできる修理と業者依頼のポイント
2025/09/03
襖の滑りが悪いと、毎日の開け閉めにストレスを感じている方も多いでしょう。放置すると襖が破損してしまう可能性もあります。この記事では、襖の滑りが悪くなる主な原因を詳しく解説し、ご自身でできる簡単な改善策から、重くて動かない場合の対処法、さらに滑りを長持ちさせるための予防策まで網羅的にご紹介します。日常のちょっとしたケアと適切な修理方法を知ることで、襖は再びスムーズな開閉を取り戻せるでしょう。
襖の滑りが悪い原因とは?
襖の滑りが悪くなる現象は、日々の生活の中で多くの人が経験するものです。襖がスムーズに動かないと、開閉のたびにストレスを感じるだけでなく、襖本体や敷居を傷めてしまう可能性もあります。襖の滑りが悪くなる原因は一つではなく、複数の要因が絡み合っていることがほとんどです。ここでは、主な原因を具体的に解説し、ご自身の襖がどのケースに当てはまるのかを判断する手助けとなる情報をお届けします。
敷居やレールの状態に問題がある場合
襖の滑りを大きく左右するのが、襖が乗って動く敷居やレールの状態です。これらの部分に問題があると、どんなに襖本体が健全でもスムーズな開閉は難しくなります。
敷居の摩耗や劣化
長年使用している襖の場合、敷居の表面が摩擦によって摩耗し、溝が浅くなったり、ざらついたりすることがあります。特に木製の敷居は、襖の戸車や滑り材との摩擦により、表面が削れてしまうことが少なくありません。この摩耗が進むと、襖が敷居に直接触れる部分が増え、抵抗が大きくなり、滑りが悪くなります。また、敷居の木材自体が乾燥や湿気、経年劣化によってひび割れたり、表面が剥がれたりすることも、滑りを妨げる原因となります。
敷居の汚れや異物
敷居の溝にホコリ、髪の毛、ペットの毛、小さな砂粒などの異物が溜まると、襖の滑りが著しく悪くなります。これらの異物は、襖の戸車や滑り材と敷居の間に挟まり、摩擦を増やしてしまいます。特に、湿気を帯びたホコリは固まりやすく、敷居の溝にこびりついてしまうと、通常の掃除だけでは取り除きにくい頑固な汚れとなることもあります。定期的な掃除を怠ると、これらの異物が蓄積し、襖が引っかかる原因となるのです。
敷居の歪みや傾き
建物の経年劣化や地盤沈下、地震などの影響により、敷居自体が歪んだり、水平ではなく傾いたりすることがあります。敷居に歪みや傾きが生じると、襖が敷居の溝にぴったりと収まらず、一部分が強く接触したり、浮いたりする箇所が出てきます。これにより、襖の開閉時に特定の場所で引っかかったり、重く感じたりするようになります。見た目には分かりにくいわずかな歪みでも、襖の滑りには大きな影響を及ぼすことがあります。
襖本体に問題がある場合
襖の滑りが悪い原因は、敷居だけでなく襖本体にも潜んでいます。襖の構造や部品に問題が生じると、開閉に支障をきたすことがあります。
襖の反りや歪み
襖の骨組みや表面材は木材や紙でできているため、湿気や乾燥といった環境の変化に非常に敏感です。湿度が高い時期には水分を吸収して膨張し、乾燥する時期には水分を放出して収縮します。この繰り返しや、片面だけが極端に湿気や乾燥にさらされることで、襖本体が反ったり、歪んだりすることがあります。襖が反ると、敷居との間に不均一な隙間が生じたり、一部が敷居に強く擦れたりするため、滑りが悪くなります。
戸車の破損や劣化
襖の下部には、敷居の溝を滑るための「戸車」が取り付けられていることがあります。この戸車が長年の使用により摩耗したり、破損したりすると、襖の滑りが著しく悪くなります。戸車の車輪が欠けたり、軸が錆び付いたりすると、スムーズに回転しなくなり、ゴロゴロとした異音を発しながら引っかかるようになります。戸車がないタイプの襖では、滑り材(プラスチックやフェルトなど)が劣化したり剥がれたりすることが同様の原因となります。
襖下地の劣化
襖の内部には、骨組みとなる木材の「下地」があります。この下地が経年劣化や湿気、虫害などによって傷んだり、変形したりすると、襖全体の強度や形状が保てなくなり、反りや歪みを引き起こすことがあります。下地が劣化して襖が重くなったり、一部が沈み込んだりすると、敷居との摩擦が増え、滑りが悪くなる原因となります。特に、襖を長期間使用している場合に起こりやすい問題です。
環境要因によるもの
襖の滑りには、室内の環境も大きく影響します。特に湿度や温度の変化は、襖の素材に直接作用し、滑りを悪化させる原因となります。
湿気による膨張
日本の気候は湿度が高く、特に梅雨の時期や夏場には室内の湿度が上昇します。襖は木材や紙を主要な材料としているため、湿気を吸収して膨張しやすい性質があります。襖本体が膨張すると、敷居の溝との隙間が狭くなり、襖がきつくなって動きが悪くなります。また、敷居の木材も湿気を吸って膨張することがあり、これによりさらに摩擦が増し、襖が重く感じるようになります。
乾燥による収縮
反対に、冬場の乾燥した時期や、エアコンの暖房を長時間使用する環境では、室内の湿度が極端に低くなることがあります。襖の木材や紙は、水分を失うと収縮する性質を持っています。襖が収縮すると、敷居の溝との間に余分な隙間が生じ、襖がガタついたり、不安定になったりすることがあります。このガタつきが原因で、襖が敷居に斜めに当たり、スムーズな滑りを妨げることがあります。
襖の滑りを改善する簡単な方法
襖の滑りが悪いと感じた際、専門業者に依頼する前に、ご自身で手軽に試せる改善策がいくつかございます。これらの方法を実践することで、襖の動きが驚くほどスムーズになる可能性があります。まずは、日常のメンテナンスとして取り入れやすい簡単な方法からご紹介いたします。
滑り改善の第一歩は徹底的な掃除
襖の滑りが悪くなる主な原因の一つは、敷居の溝や戸車に溜まった埃やゴミ、汚れです。これらの異物を取り除くことで、摩擦が軽減され、滑りが改善されることが多くあります。まずは、徹底的な清掃から始めましょう。
敷居の溝とレールの清掃
敷居の溝は、襖の滑りを直接左右する重要な部分です。ここに溜まった埃や髪の毛、砂粒などが摩擦を増やし、動きを悪くします。定期的な清掃で、襖の滑りを良好に保ちましょう。
- 掃除機や割り箸を使ったゴミ除去:まずは掃除機のアタッチメントを使って、溝の奥に溜まった大きなゴミや埃を吸い取ります。細かい隙間に入り込んだゴミは、割り箸の先に布を巻き付けたり、細いブラシを使ったりしてかき出します。
- 固着した汚れの拭き取り:長年の使用で溝にこびりついた黒ずみや油汚れは、固く絞った濡れ雑巾や、薄めた中性洗剤を含ませた布で丁寧に拭き取ります。洗剤を使用した場合は、必ず乾いた布で二度拭きし、水分を残さないように注意してください。水分が残ると木材の劣化やカビの原因となる場合があります。
襖の戸車・滑り部分の清掃
襖の下部に取り付けられている戸車や、戸車がないタイプの襖の滑り部分も、埃や汚れが付着しやすい箇所です。これらの部分も忘れずに清掃しましょう。
- ブラシや綿棒での埃除去:襖を外せる場合は、外して裏返すと戸車がよく見えます。戸車の軸や周囲に絡まった埃や髪の毛を、歯ブラシや綿棒を使って丁寧に取り除きます。戸車がスムーズに回転しているか確認しましょう。
- 油汚れの拭き取り:戸車周辺に油汚れが付着している場合は、固く絞った布で拭き取ります。汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めた液を含ませた布で軽く拭き、その後乾拭きしてください。
摩擦を減らす潤滑剤の活用
清掃だけでは滑りが改善しない場合や、さらにスムーズな動きを求める場合は、適切な潤滑剤を使用することで効果を実感できます。敷居の素材や襖の種類に合わせた潤滑剤を選ぶことが重要です。
敷居に塗る潤滑剤の種類と使い方
敷居の素材は木材が多いため、木材に影響を与えない潤滑剤を選ぶことが大切です。一般的な家庭で手軽に使えるものから、専用品まで様々な種類があります。
| 潤滑剤の種類 | 特徴 | 使い方と注意点 |
|---|---|---|
| ロウソクや固形ワックス | 摩擦を軽減し、滑りを良くする最も手軽な方法です。白いロウソクや専用の敷居用ワックスが利用できます。 | 敷居の溝全体に均一に薄く塗り込みます。塗りすぎるとベタつきの原因となるため、少量ずつ塗布し、乾いた布で余分なロウを拭き取って馴染ませます。 |
| シリコンスプレー | 無色透明で、木材を傷めにくい性質を持つスプレータイプの潤滑剤です。広範囲に均一に塗布しやすいのが特徴です。 | 敷居の溝に直接スプレーする際は、周囲に飛び散らないよう注意し、少量ずつ吹き付けます。スプレー後、乾いた布で軽く拭き伸ばし、均一に馴染ませます。油性スプレーは木材のシミや劣化の原因となる場合があるため、必ず「シリコン系」または「木材用」と明記されたものを選びましょう。 |
| 敷居すべりテープ | 敷居の溝に貼り付けることで、摩擦抵抗を大幅に減らすことができるテープ状の製品です。 | 敷居の溝の幅に合わせてカットし、きれいに清掃した溝に貼り付けます。一度貼ると剥がれにくく、効果が長持ちします。 |
戸車への潤滑剤の使用
戸車付きの襖の場合、戸車の回転が悪いと滑りも悪くなります。戸車自体に潤滑剤を使用することで、動きをスムーズにすることができます。
- 専用スプレーの活用:戸車がスムーズに回転しない場合は、「シリコンスプレー」や「自転車用ドライルブ」など、油分が少なく埃を寄せ付けにくいタイプの潤滑スプレーを少量吹き付けます。
- 使用上の注意点:スプレーを吹き付ける際は、襖本体や周囲の壁に付着しないよう、布などで保護しながら行いましょう。また、多量に吹き付けすぎると、かえって埃が付着しやすくなる場合があるため、少量に留めることが重要です。
戸車の調整と必要に応じた交換
清掃や潤滑剤の使用で改善が見られない場合、戸車自体に問題がある可能性があります。戸車の高さ調整や、劣化している場合は交換を検討しましょう。
戸車の高さ調整でスムーズな動きを取り戻す
戸車の高さが適切でないと、襖が敷居に擦れたり、浮き上がってしまったりして、滑りが悪くなります。多くの戸車には高さ調整機能が備わっています。
- ドライバーを使った調整方法:襖の下部にある戸車には、通常、マイナスドライバーやプラスドライバーで回せる調整ネジが付いています。このネジを回すことで、戸車の高さを上下させることができます。襖が敷居に軽く触れる程度に調整し、スムーズに動くか確認しながら微調整を行います。
- 調整時のポイント:片方の戸車だけでなく、両方の戸車のバランスを見ながら調整することが大切です。襖が傾かないように、少しずつ高さを変えていきましょう。
劣化した戸車の交換手順と選び方
戸車が破損していたり、長年の使用で摩耗していたりする場合は、調整だけでは改善が見込めません。その場合は、新しい戸車への交換が必要です。
- 交換の目安となる症状:戸車がガタつく、異音がする、車輪がスムーズに回転しない、車輪が欠けているなどの症状が見られる場合は、交換時期と考えられます。
- 適切な戸車の選び方:交換する際は、既存の戸車と同じ種類(V型、丸型など)やサイズ(車輪の直径、取り付け部分の寸法)のものを選ぶことが重要です。ホームセンターなどで様々な種類の戸車が販売されていますので、古い戸車を持参して店員に相談すると良いでしょう。交換は、襖を外して古い戸車を取り外し、新しい戸車を取り付ける手順で行います。ネジで固定されていることが多いため、ドライバーがあればご自身で交換することも可能です。
襖が重くて動かない場合の対処法
襖が「滑りが悪い」というレベルを超え、「重くてほとんど動かない」状態に陥っている場合、単純な潤滑剤の塗布や掃除だけでは解決しない、より深刻な問題が潜んでいる可能性があります。この章では、物理的な破損や変形が原因で襖が動かなくなった際の対処法、そして自分でできる範囲を超えた場合の専門業者への依頼について詳しく解説します。
物理的な破損や変形が原因の場合
襖が重くて動かない主な原因として、戸車(コマ)の破損や敷居・鴨居、または襖本体の物理的な変形が挙げられます。これらの問題は、目視で確認できることも多いため、まずはご自身で状況を確認してみましょう。
戸車(コマ)の破損・摩耗
襖の滑りを支える重要な部品が戸車、またはコマと呼ばれる車輪です。これが破損したり、長年の使用で摩耗したりすると、襖がスムーズに動かなくなります。
戸車が原因である可能性が高い場合は、まず襖を敷居から外し、戸車の状態を確認してください。戸車が欠けていたり、車輪がスムーズに回らなかったり、摩耗して極端に小さくなっている場合は、交換が必要です。
戸車にはいくつかの種類があります。交換の際は、現在使用されている戸車の種類(V型、Y型、平型など)やサイズを確認し、ホームセンターなどで同じもの、または互換性のあるものを購入しましょう。交換作業は、ドライバーやペンチがあれば比較的簡単に行える場合が多いですが、襖本体に埋め込まれているタイプなど、構造によっては専門知識が必要なケースもあります。
| 戸車の種類 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| V型 | V字の溝があり、敷居のV溝に沿って動く | 一般的な和室の襖 |
| Y型 | Y字の溝があり、敷居のY溝に沿って動く | V型と似ているが、互換性はない場合も |
| 平型 | 溝がなく、平らな敷居の上を滑る | 洋風の建具や、溝がない敷居 |
| ボールベアリング型 | 内部にボールベアリングがあり、非常に滑らか | 高品質な襖、重い襖 |
敷居や鴨居の変形・歪み
襖が通る敷居(下枠)や鴨居(上枠)が、湿度変化による木の伸縮、建物の歪み、または重い物の落下などによって変形・歪むことがあります。これにより、襖と敷居・鴨居の間に摩擦が生じ、動きが重くなることがあります。
敷居や鴨居の歪みを確認するには、長い定規や水平器を当ててみましょう。わずかな段差や反り、波打ちが見られる場合、それが原因かもしれません。軽度な敷居の段差であれば、サンドペーパーで丁寧に削り、滑らかにすることで改善が見られることもあります。しかし、削りすぎると元に戻せないため、慎重な作業が求められます。
鴨居の歪みは、DIYでの対処が非常に難しい場合がほとんどです。襖が鴨居に引っかかって動かない場合は、建物の構造的な問題である可能性も考えられ、専門業者に相談するのが賢明です。
襖本体の歪み・反り
襖本体も、湿気や乾燥、経年劣化によって歪んだり反ったりすることがあります。特に木製の枠を持つ襖は、環境の変化に影響を受けやすい傾向があります。襖が歪むと、敷居や鴨居との間に不均一な隙間ができたり、特定の場所で強く接触したりして、重くて動かなくなります。
襖の歪みを確認するには、襖を立てて全体を眺めたり、壁に立てかけてみて隙間がないかを確認したりします。軽度な反りであれば、重しを置いて数日間矯正を試みることで改善されるケースもあります。また、襖紙を貼り替える際に、職人が歪みを調整しながら作業を行うこともあります。
しかし、襖本体の構造的な歪みが大きい場合や、枠自体が破損している場合は、DIYでの修理は困難です。無理に力を加えると、さらに破損を広げてしまう恐れがあるため、専門業者への依頼を検討しましょう。
専門業者に依頼する判断基準と流れ
ご自身でできる対処法を試しても改善しない場合や、原因が特定できない、あるいは物理的な破損が大きく修理が難しいと判断した場合は、専門業者に依頼することを強くおすすめします。無理な自己修理は、かえって状況を悪化させ、修理費用が高くつく結果になることもあります。
自分で対処できないと判断した場合
以下のような状況に当てはまる場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。
- 戸車の交換を試みたが、襖が外れない、または適切な戸車が見つからない。
- 敷居や鴨居の歪みが大きく、削るだけでは改善しない。
- 襖本体の歪みがひどく、自力での矯正が難しい。
- 破損箇所が広範囲に及んでいる。
- 原因が全く特定できず、どこから手をつけて良いか分からない。
- 修理に必要な道具が揃っていない、または作業に自信がない。
- 時間がない、または忙しくて自分で修理する余裕がない。
専門業者は、襖や建具に関する豊富な知識と経験を持っており、原因の特定から適切な修理までを一貫して行ってくれます。
業者選びのポイント
襖の修理を依頼する業者は、主に襖専門店、建具店、リフォーム業者、工務店などがあります。業者を選ぶ際には、以下のポイントを参考にしてください。
| 項目 | 確認すべき点 |
|---|---|
| 実績・経験 | 襖修理の具体的な実績や専門性があるかを確認しましょう。特に古い家屋や特殊な襖の場合、経験豊富な業者を選ぶことが重要です。 |
| 見積もり | 見積もりの内訳が明確であるか、追加料金が発生する可能性について事前に説明があるかを確認しましょう。複数の業者から相見積もりを取ることで、費用やサービス内容を比較検討できます。 |
| 対応 | 問い合わせ時の対応が丁寧か、現地調査の際にこちらの話をしっかりと聞いてくれるかなど、担当者の対応も重要な判断基準です。 |
| アフターサービス | 修理後の保証期間や、万が一不具合が発生した場合の再修理対応について確認しておくと安心です。 |
| 費用 | 相場と比較して適正な費用であるかを確認し、安すぎる業者や高すぎる業者には注意が必要です。 |
依頼から修理までの一般的な流れ
専門業者に襖の修理を依頼する際の一般的な流れは以下の通りです。
- **問い合わせ:** まずは電話やウェブサイトの問い合わせフォームから連絡し、襖の状況を説明します。
- **現地調査・見積もり:** 業者が自宅を訪問し、襖の状態や原因を詳しく調査します。その上で、修理内容と費用を記載した見積もり書が提示されます。
- **契約:** 見積もり内容に納得したら、契約を交わします。この際に、修理期間や支払い方法、保証内容などを最終確認しましょう。
- **修理実施:** 業者による修理作業が行われます。襖を持ち帰って作業する場合と、現場で作業を完結させる場合があります。
- **完了確認・支払い:** 修理が完了したら、襖の動きが改善されたかを確認します。問題がなければ、費用を支払い、一連の作業が終了します。
修理の期間や費用は、襖の状態や修理内容によって大きく異なりますので、見積もり時にしっかりと確認しておくことが大切です。
襖の滑りを長持ちさせる予防策
襖の滑りが悪くなってから修理するよりも、日頃から予防策を講じることで、長期間にわたりスムーズな開閉を維持できます。日常的なお手入れと適切な環境管理が、襖の寿命を延ばし、快適な住空間を保つ鍵となります。
日常的なお手入れで滑りを維持する
襖の滑りを長持ちさせるためには、日々のちょっとしたお手入れが非常に大切です。
敷居・鴨居の定期的な清掃
敷居や鴨居の溝に溜まるホコリやゴミは、襖の滑りを妨げる大きな原因となります。これらを放置すると、摩擦が増えて襖の動きが悪くなるだけでなく、溝や戸車を傷めることにもつながります。
週に一度は掃除機で溝のゴミを吸い取り、固く絞った雑巾で乾拭きするようにしましょう。特に、髪の毛やペットの毛などは絡まりやすいため、こまめに取り除くことが大切です。専用の溝ブラシを活用すると、細かい部分の汚れも効率的に除去できます。
襖の表面の拭き掃除
襖の表面も、手垢や空気中の汚れが付着することで、滑りに影響を及ぼす場合があります。定期的に乾いた柔らかい布で優しく拭き取ることで、襖全体の清潔さを保ち、劣化を遅らせることができます。水拭きをする場合は、固く絞った布で手早く拭き、すぐに乾拭きして水分が襖に染み込まないように注意してください。
適切な環境を保ち襖への負担を減らす
襖は周囲の環境に影響を受けやすいため、室内の状態を適切に管理することが重要です。
湿度管理の重要性
襖は木材や紙でできているため、室内の湿度変化に非常に敏感です。湿度が高いと襖が水分を吸って膨張し、逆に乾燥すると収縮して歪みが生じやすくなります。これらの変形は、襖が敷居や鴨居に接触する原因となり、滑りを悪くします。
年間を通して適切な湿度(一般的に50%~60%)を保つよう心がけましょう。梅雨時期には除湿機やエアコンのドライ機能、冬場には加湿器を適度に活用し、部屋の換気を定期的に行うことが効果的です。特に、結露が発生しやすい場所では、こまめな拭き取りも忘れないようにしてください。
直射日光やエアコンの風を避ける
直射日光やエアコンの強い風は、襖の急激な乾燥や変色、劣化を招く可能性があります。襖に直接日光が当たる場所には、カーテンやブラインドを設置して日差しを遮る工夫をしましょう。
また、エアコンの風が直接当たる位置にある襖は、風向きを調整したり、衝立などを置いて風を遮ったりすることで、襖への負担を軽減できます。これにより、襖の反りや歪みを防ぎ、長期間にわたってスムーズな動きを維持しやすくなります。
襖の正しい使い方で劣化を防ぐ
日々の襖の開閉方法を見直すことも、滑りを長持ちさせる上で大切です。
無理な開閉を避ける
襖を開閉する際に、無理な力を加えたり、勢いよく開け閉めしたりすることは、襖や敷居、鴨居に大きな負担をかけます。特に、戸車がレールから外れた状態で無理に動かそうとすると、戸車やレール、襖本体が破損する原因となります。
常に両手で襖の引き手を持って、ゆっくりと平行に動かすことを意識しましょう。少しでも引っかかりを感じたら、無理に動かさずに一度立ち止まり、原因を確認するようにしてください。
定期的な開閉で動きを保つ
長期間開閉しない襖は、敷居や鴨居の溝にホコリが溜まりやすくなったり、戸車が固着したりすることがあります。これにより、いざ開けようとしたときに滑りが悪くなっているケースが見られます。
月に数回程度、全ての襖をゆっくりと開閉することで、溝のホコリを動かし、戸車の動きをスムーズに保つことができます。これにより、襖の滑り具合を定期的にチェックする機会にもなります。
滑り改善材の適切な使用とメンテナンス
市販されている滑り改善材を予防的に活用することで、襖の滑りを良好に保てます。
市販の滑り改善材を効果的に使う
襖の滑りを予防的に維持するためには、市販の滑り改善材を適切に活用することも有効です。ただし、一度に大量に塗布するのではなく、少量ずつ試しながら使うのがポイントです。
主に「敷居すべりテープ」「シリコンスプレー」「固形ロウやワックス」などがあります。
| 種類 | 特徴 | 使用方法のポイント |
|---|---|---|
| 敷居すべりテープ | 摩擦抵抗を減らす特殊なテープで、効果が長持ちしやすい。 | 敷居溝をきれいに掃除した後、溝の幅に合わせて正確に貼り付ける。 |
| シリコンスプレー | 手軽に塗布でき、一時的な滑り改善に即効性がある。 | 敷居溝に薄く均一に吹き付け、余分な液は拭き取る。戸車にも少量使える。 |
| 固形ロウ・ワックス | 自然な滑りを与え、特に木製の敷居に適している。 | 敷居溝をきれいにした後、ロウやワックスを直接塗り込み、布で磨き込む。 |
滑り改善材の効果を維持する
滑り改善材は、一度塗布すれば永久に効果が続くわけではありません。効果を持続させるためには、定期的な再塗布やメンテナンスが重要です。
敷居すべりテープは、剥がれてきたり、汚れが付着したりしたら貼り替えを検討しましょう。シリコンスプレーや固形ロウ、ワックスは、襖の滑りが悪くなってきたと感じたら、再度清掃した上で塗布し直すのが目安です。使用頻度や環境にもよりますが、数ヶ月に一度程度のチェックをおすすめします。
まとめ|襖の滑りは日常のケアと適切な修理で改善できる
襖の滑りが悪くなる原因は、レールや戸車の汚れ、歪み、敷居の摩耗など多岐にわたります。これらの問題の多くは、日頃の簡単な掃除や潤滑剤の使用、戸車の調整といった自分でできる対策で改善が見込めます。しかし、襖本体の歪みがひどい場合や建付け自体に問題がある場合は、無理せず専門の業者に相談することが、襖を長持ちさせ、快適な状態を保つための賢明な選択です。適切なケアと時期を逃さない修理が、襖の滑りを良くし、日々の生活の質を高めます。
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