畳の外し方とは?使用する道具やはずし方の方法を解説
2024/10/19
畳の外し方に悩んでいる方必見!この記事を読むことで、初心者でも安全に畳を外すための知識と手順を得ることができます。畳の基本的な知識から、必要な道具、そしてステップバイステップでの外し方まで、徹底的に解説します。また、外した後の畳の保管方法や掃除の仕方、さらには環境に優しい廃棄方法まで紹介します。
早速みていきましょう。
畳を外す前に知っておきたい基本知識
畳とは何か
畳は、日本の伝統的な住まいに欠かせない床材で、その歴史は千年以上にわたります。畳はもともと藍染めや鮮やかな色を持つ縁で飾られることで日本の季節ごとの行事や格式ある催しに利用されてきました。その基本構造は藺草(いぐさ)を編み込んだ表面と、わらや発泡スチロールなど現代的な素材を用いた芯材で成り立っています。このため、畳は柔らかな足触りと独特の香りを持ち、和室の雰囲気を作り出す要因のひとつとなっています。
畳特有の断熱性能は、日本の気候に適しています。気温の高い夏には涼しさを、そして冬には暖かさを感じることができ、室内環境を調整する自然な機能があります。この事から畳は単なる床材ではなく、日本の家屋の中で快適さを追求するための重要な役割を担っているのです。
畳の種類と特徴
畳の種類は多岐にわたり、大きく分けて本畳と縁無し畳の2種類があります。本畳は、縁があり伝統的で格式のある印象を与えるのに対し、縁無し畳はその名の通り縁がなく、シンプルな現代的空間を演出します。近年では縁無し畳が、おしゃれなデザイン性から人気です。
また、畳はその素材によっても特徴が異なります。天然素材の畳は、藺草の香りや質感が特徴で、室内に清潔感をもたらします。反面、化学繊維製の畳は耐久性が高く、ダニやカビの繁殖を防ぐメリットがあります。これにより、畳の種類を選ぶ際には、住宅環境やライフスタイルによってどの素材が最も適しているか慎重に考慮する必要があります。
畳を外すタイミング
畳を外す最適なタイミングは使い方によって様々ですが、一般的に畳表が色褪せてきたときや汚れが目立ち始めたときが交換の目安です。日々の使用で畳が硬くなったり、厚みが変化することもあります。この場合も早めの交換が求められます。
特に注意すべきは湿気の多い場所に設置した畳です。湿気はカビの原因となり、これが健康被害を引き起こすことがあるためカビが見つかった際には、即座に対応することが必要です。また、定期的なメンテナンスとして、年に一度の大掃除や、住宅のリフォーム時に畳を点検し、劣化が見られる場合には外して清掃や交換を行うことも重要です。
以下に畳の種類や劣化について整理した表を示しますので、参考にしてください。
種類 | 特徴 | 交換の目安 |
---|---|---|
本畳 | 伝統的、縁あり | 色褪せ、汚れ、硬さを感じたとき |
縁無し畳 | シンプル、モダン | 厚みの変化、カビの発生 |
天然素材の畳 | 藺草特有の香り | 色褪せ、光沢の低下 |
化学繊維製の畳 | 耐久性、カビ防止 | 表面の摩耗 |
畳を外すために必要な道具
畳を正しく、安全に外すためには、適切な道具を準備することが欠かせません。ここでは、畳を外す際に使用する道具とその選び方、さらに注意点について詳しく解説します。適切な道具を使用することで、作業を効率的に進めることが可能です。
バールやヘラ
畳を持ち上げる際に非常に役立つのがバールやヘラです。これらの道具は、畳と床の間にしっかりと挿し込むことで隙間を作り出し、持ち上げることができます。バールはレバーの原理を利用し、少ない力で重い畳を簡単に持ち上げられるため、特におすすめです。ただし、畳や床を傷めないよう、力の加減には注意が必要です。これらの道具を使用する際には、力の入れ過ぎに注意し、ゆっくりと持ち上げることが重要です。
手袋と保護メガネ
畳を外す作業中は、作業者の安全を確保するために手袋と保護メガネの使用を強く推奨します。手袋は手を保護する役割を果たし、滑り止め効果もあるので、畳をしっかりと掴むことができます。一方、保護メガネは飛散する塵や小さな破片から目を守るために重要です。特に粉塵が多い古い畳の場合には、これらの保護具は必須です。
道具の選び方と注意点
道具を選ぶ際は、作業の内容や畳の種類に応じて適切な製品を選ぶことが重要です。
道具名 | 用途 | 注意点 |
---|---|---|
バール | 畳を持ち上げる | 過度に力を入れると床を傷つける可能性があるため、慎重に操作する |
ヘラ | 隙間を作る | 畳を傷めないようにゆっくり差し込むことが重要 |
手袋 | 手を保護する | 作業内容に応じて厚手のものを選ぶことが望ましい |
保護メガネ | 目を保護する | クリアな視界を確保できるものを選ぶ |
作業の計画段階で道具の点検を行い、必要に応じて予備を用意しておくと良いでしょう。また、使用する道具は、作業する場所や畳の状態に応じて選定することが不可欠です。例えば、床が傷付きやすい素材の場合は、バールの代わりに柔らかい素材のヘラを使用するなど、状況に応じた対策を講じる必要があります。
畳の外し方ステップバイステップ
畳の周囲を確認する
畳を外す作業を始める前に、まず周囲の環境を確認し、安全で効率的な作業スペースを確保することが重要です。畳の周りには家具や装飾品が置かれていることが多く、それらを移動させることで作業の妨げを取り除くことができます。さらには、畳の状態や配置方法をあらかじめ確認することで、実際の作業工程がスムーズになる可能性が高まります。例えば、畳が湿気や損傷によって嵌めこまれている場合、取り出す際に特別な注意が必要です。大きく重い畳を動かすための準備は、狭いスペースでの作業を避けるためにも欠かせません。
確認ポイント | 内容 |
---|---|
スペース | 畳をスムーズに動かせるだけの十分なスペースを確保しているか確認します。 |
周辺の障害物 | 稼働スペース内の家具やその他の物が邪魔にならないように配置を工夫します。 |
畳の状態 | 畳に損傷がないか、劣化や湿気で膨らんでいないかを確認し、問題のありそうな箇所を事前に把握します。 |
畳の角を持ち上げる方法
畳を外す際の第一歩として、畳の角を正しく持ち上げることが重要です。畳の角を持ち上げられれば、全体の重さが軽減され、後の作業が容易になります。このステップにはバールやヘラといった道具が非常に役立ちます。これらの道具を使用する際には、畳を傷つけないよう注意深く扱い、垂直に持ち上げることを心がけます。角を持ち上げた後は、手を使って慎重に少しずつ持ち上げ、スムーズに畳全体を持ち上げる準備をすることが求められます。
力のかけ方と安全に外すテクニック
安全に畳を外すためには、正しい力のかけ方が不可欠です。力を均等にかけて畳全体を平行に持ち上げることが鍵です。力のかけ方が不適切であると、畳が歪んでしまい、外すのが困難になる可能性があります。足元の安定を保ちながら、手と足を使ってバランスよく力を調整すると、スムーズに作業が進みます。また、作業中の安全を確保するために、手袋や保護メガネを着用することをおすすめします。このようにして、畳を安全かつ効率的に外すことが可能です。
外した後の畳の保管方法
畳を外した後、適切に保管することが長期間の品質維持につながります。外した畳は、直射日光の当たらない乾燥した場所に平らに置くことが基本です。湿気を避けるため、通気性を考慮した保管環境を整えることが重要です。もし畳を長期間保管する場合は、防虫処置として防虫剤や専用のシートを使用し、畳の劣化を防ぐ対応を取ると良いでしょう。さらに、次回の使用時に備えて、保管状況を定期的に確認し、カビや湿気による異常がないかしっかりとチェックすることが重要です。環境に応じた適切な保管管理が、畳の未来の使用において大きな差を生むといえるでしょう。
畳を外した後の注意点
畳の下の掃除方法
畳を外した後は、畳の下の床をしっかりと掃除することが重要です。たたみの下には、ホコリやカビ、そして害虫が潜んでいることがあります。これらを放置すると、健康被害や次に畳を敷く際の障害になる可能性がありますので、注意が必要です。
まず、掃除機を使用してホコリや小さなゴミを吸い取り、その後、湿らした雑巾で拭き掃除を行います。特にカビ対策として、床用の殺菌スプレーを使用することが有効です。さらに、除湿剤を活用することでカビの再発を防ぎます。例えば、市販の除湿剤を使用することで、湿気を大幅に減少させることができ、効果を持続させることができます。
日本の夏は湿度が高いため、強く乾燥剤を利用することをおすすめします。乾燥剤を床や部屋の隅に設置して、湿気によるカビを未然に防ぐと良いでしょう。掃除の際は必ず通気性を確保するために窓を開け、換気を行うことも重要です。エアコンや扇風機を利用して、空気を循環させるとさらに効果的です。
畳替えのタイミング
畳を外した後、新しい畳を敷くか現状の畳を再度使用するかのタイミングが重要です。畳は、通常5年から10年の耐用年数がありますが、使用頻度や保管状態で変わることを理解しておきましょう。
畳の表面や草が擦り切れていたり、畳の芯が劣化している場合、畳替えを検討するタイミングです。畳の状態が不安な場合、専門の畳店に見てもらうことで精度の高い判断が可能です。
畳の交換や修復が必要な場合、プロに相談することで、適切なアドバイスを受けることができます。加えて、畳店の多くでは無料相談を実施しているため、気軽に相談できる環境が整っています。どの選択が最適かを比較し、コストや機能性を踏まえた上で最善の選択を行うことが重要です。
環境に優しい廃棄方法
古くなった畳を廃棄する際、環境への配慮を考えた方法で処分することが求められます。畳は多くの場合リサイクルが可能であり、自治体によっては指定のリサイクル施設に持ち込むことで、環境に優しい方法での処分が推奨されています。
自治体の廃棄物処理ルールを確認し、地域に合った廃棄方法を実施することが大切です。例えば、多くの地域では畳は粗大ゴミではなく、リサイクル可能な資源として認識されているため、適切な廃棄方法を実践することができるようになっています。
また、一部の畳業者では古い畳を引き取ってくれる場合もあり、無料または低コストでの処分が可能です。事前に業者に確認を行うことで、スムーズな廃棄が可能になります。こうした畳の廃棄を適切に行うことで、環境保護に貢献し、未来の子供たちへ健全な地球を受け継いでいくことができます。
まとめ
畳の外し方について解説しました。畳は日本の伝統的な床材で、定期的なメンテナンスが必要です。外す際は適切な道具を使用し、安全に作業を進めることが重要です。バールやヘラを活用し、手袋と保護メガネを着用して安全を確保してください。外した畳は適切に保管し、古くなったものは環境に配慮した方法で廃棄します。畳替えのタイミングを見極め、定期的な掃除を行い、快適な室内環境を維持しましょう。
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