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畳床の種類ごとの特徴と選び方ガイド

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畳床の種類ごとの特徴と選び方ガイド

畳床の種類ごとの特徴と選び方ガイド

2024/07/14

畳床の種類やその特徴、選び方に関する情報を探している方へ、今回は畳床の種類について解説します。畳は特有の風合いや香りが魅力ですが、その寿命や使用感を大きく左右するのは、その下にある「畳床」です。畳床の基本概要を始め、藁床やスタイロ床、各種建材床の詳しい特徴とそれぞれのメリット・デメリットを解説します。また、住宅や商業施設、地域の気候、予算に応じた適切な畳床の選び方も紹介していますので、この記事を読むことで、畳床の選定とそのメンテナンスに関する知識が身に付くこと間違いなしです。それでは早速みていきましょう。

 

畳床の基本概要

 

畳床とは何か

 

畳床(たたみどこ)とは、畳の基盤となる部分を指します。畳表の下に敷かれている部分であり、畳全体の構造を支える重要な役割を果たします。畳床は、畳表と畳縁と共に畳の三大要素の一つとして、居住空間の快適さや機能性を左右します。

 

畳床は、伝統的な日本家屋だけでなく、現代住宅や商業施設など、さまざまな用途で使用されることが多いです。特に和室の設計においては、畳床の素材や構造が大きな影響を与えます。

 

近年では、以下のような種類の畳床が市場に出回っており、それぞれの特性に応じた用途が広がっています。

 

畳床の種類 主な特徴 用途
藁床 天然素材、通気性が良い 伝統的な和室、神社仏閣など
わらサンド床(スタイロ床) 断熱性が高い、防虫性能 住宅、商業施設
Ⅰ型建材床 耐久性が高い、防水性 新築住宅、リノベーション
Ⅱ型建材床 価格が安い、軽量 賃貸物件、予算重視の施工
Ⅲ型建材床 非常に軽い、施工が簡単 DIY、部分替え

 

畳床の役割と重要性

 

畳床の役割は、以下のように多岐にわたります。

 

畳表をしっかりと支持し、座ったり寝転がったりした際の安定性を提供する。 畳の表面が安定していることで、長期間にわたり快適な使用感を保てます。

 

断熱効果を持ち、居住空間の温度を適切に保つ。 畳床の断熱性能により、夏は涼しく、冬は暖かい空間を維持することができます。特に、寒冷地や暑い地域ではその効果が顕著です。

 

畳特有のクッション性を生み出し、座り心地や歩き心地を良くする。 柔らかさと弾力性が適度に調和した畳床は、健康的な座り姿勢を保つことにもつながります。また、長時間座ることが多い日本の生活様式に合った設計です。

 

防音効果を高め、室内の静かさを保つ。 畳床は防音効果を持ち、隣室や階下への音漏れを防ぐことができ、居住空間の静かさを保ちます。このため、共同住宅やマンションでも人気があります。

 

このように、畳床は畳の機能性と快適性を左右する重要な要素です。適切な畳床を選ぶことは、長期間にわたり快適な生活環境を築くために非常に重要です。選択時には、用途や予算、地域の気候などを考慮し、自分に最適な畳床を見つけることが求められます。

 

畳床の種類

 

藁床

 

特徴

藁床は、自然素材である稲わらを重ねて作られています。伝統的な日本の畳床で、しなやかな反発力が特徴です。また、天然の素材を用いることで、吸湿性や断熱性にも優れています。特に昔ながらの日本家屋に多く使われています。

 

メリットとデメリット

 

メリット デメリット
自然素材であるため健康に良い 湿気を吸いやすく、カビが発生しやすい
しなやかな反発力があり、足腰に優しい 害虫が発生しやすい
通気性が良い 重量が重い

 

藁床はその重さゆえに、引越しや取り替え時には手間がかかります。また、湿気対策としてのこまめな換気や防虫対策が必要です。

 

わらサンド床(スタイロ床)

 

特徴

わらサンド床は、スタイロフォームと呼ばれる断熱材と藁をサンドイッチ状に組み合わせた畳床です。軽量で保温性があります。現代の住宅環境に合った機能性を持つ点が魅力です。

 

メリットとデメリット

 

メリット デメリット
軽量で取り扱いが簡単 完全な自然素材ではない
断熱性が高い 価格がやや高め
耐久性が高い 一部の製品で臭いが気になる場合がある

 

わらサンド床は施工が比較的容易で、旧式の藁床と比べて湿気による問題も少ないです。しかし、完全なる自然素材を求める方には不向きかもしれません。

 

Ⅰ型建材床

 

特徴

Ⅰ型建材床は、ポリスチレンフォームや木質繊維板などの人工素材を使用した畳床です。コストパフォーマンスが高く、一般住宅に適しています。最近の住宅事情に合わせた、適度な機能性と価格を両立しています。

 

メリットとデメリット

 

メリット デメリット
リーズナブルな価格 完全な自然素材ではない
湿気に強い 足触りが硬い場合がある
施工が簡単 通気性が低い

 

Ⅰ型建材床は価格面で手軽ですが、足触りの硬さが気になる方には向かないかもしれません。適切な下地を用いることで、このデメリットを軽減できます。

 

Ⅱ型建材床

 

特徴

Ⅱ型建材床は、厚めのポリスチレンフォームと繊維板を組み合わせた高耐久性の畳床です。耐久性と断熱性に優れています。長期間使用することを前提に設計されています。

 

メリットとデメリット

 

メリット デメリット
高い耐久性 価格が高め
断熱性が高い 足触りがやや硬い場合がある
湿気に強い 重みがある

 

Ⅱ型建材床は、価格がやや高めであるものの、長期間にわたる使用を考えた場合、コストパフォーマンスに優れています。

 

Ⅲ型建材床

 

特徴

Ⅲ型建材床は、ポリスチレンフォーム、繊維板、ウレタンフォームなどの複合素材を使用した最高級の畳床です。長寿命で快適な使用感があります。高機能な素材を使用し、最高のパフォーマンスを目指しています。

 

メリットとデメリット

 

メリット デメリット
最も高い耐久性 価格が最も高い
優れた断熱性と防音性 重量がある
快適な使用感 施工費用が高い場合がある

 

Ⅲ型建材床は、耐久性、断熱性、防音性に優れており、高級感を追求するためには最適です。しかし、その分コストも高くなります。

 

畳床の選び方ガイド

 

使用目的に応じた選び方

 

住宅用

日本の住宅では、快適な居住空間を追求するために適切な畳床の選択が重要です。住宅用には以下のポイントを考慮します。

 

静かな環境: 厚みがあり、吸音性の高い畳床が好まれます。特にファミリー層では、子供の遊び声や足音を軽減する効果が期待されます。

 

耐久性: 日常的な使用に耐えることができる強固な構造の畳床を選びます。頻繁な使用にも耐えうる耐久性のある畳床を選ぶと、長期にわたり快適に利用できます。

 

安全性: 健康に配慮し、化学物質が少ない自然素材を選ぶと良いでしょう。特に小さい子供やペットがいる家庭では、自然素材を選ぶことが望ましいです。

 

商業施設用

商業施設では、多くの人が行き来するため耐久性メンテナンスのしやすさが求められます。次の点を考慮してください

 

高い耐久性: 特に人の出入りが多い施設では、堅牢な畳床を選びます。例えば、強固な建材を使用した畳床などが適しています。

 

メンテナンスのしやすさ: 汚れに強く、掃除がしやすい素材を選びましょう。高耐久性を持ちつつも、表面が簡単に清掃できるものが理想です。

 

デザイン性: 施設の雰囲気や用途に合わせたデザインを選択することが重要です。特に飲食店などでは、見た目も重視されるため、豊富なデザインから選ぶことが求められます。

 

地域や気候に応じた選び方

 

湿気の多い地域

湿度が高い地域では、畳床のカビ対策が必須です。以下の点に注目しましょう

 

通気性: 通気性の高い素材を使った畳床を選びます。通気性が高いことで、内部の湿気を逃がしやすくします。

 

防カビ処理: 防カビ効果のある処理が施された畳床を選ぶことが重要です。こうすることでカビの発生を抑制し、長持ちさせることができます。

 

定期的なメンテナンス: 湿気に強い素材でも、定期的なメンテナンスが必要です。特に季節の変わり目には確実にチェックしましょう。

 

乾燥した地域

乾燥が激しい地域では、乾燥による畳床の割れやすさに注意が必要です。以下の対策を講じましょう

 

乾燥に強い素材: 乾燥に耐える強固な素材を使用した畳床を選びます。特に硬質建材を使用したものが適しています。

 

適度な湿度管理: 湿度管理を通じて畳床を適切に保ちます。加湿器などを使用して部屋の湿度を一定に保つと効果的です。

 

メンテナンス: 乾燥による劣化を防ぐため、定期的な確認とメンテナンスを実施します。特に冬場は割れやすいので注意が必要です。

 

予算に応じた選び方

 

低予算で選ぶ場合

限られた予算での選択では、コストパフォーマンスを重視することが求められます。以下のポイントを考慮してください

 

基本的な機能: 必要最低限の機能を満たす畳床を選びます。構造がシンプルでありながら、十分な強度を持つものを選択します。

 

リーズナブルな価格帯: 信頼できるメーカーの中でもリーズナブルな価格帯の商品を選択します。例えば、国内の老舗メーカーは品質が保証されています。具体的には「山田産業」や「田中畳店」などが挙げられます。

 

耐久性: 価格を抑えつつも、一定の耐久性を持つ素材を選びます。重視するべきはコストパフォーマンスの高さです。

 

こだわりの高級品を選ぶ場合

高級品を求める場合は、品質およびデザイン、機能性に優れた畳床を重視します。

 

高品質な素材: 天然藁を使った本畳や、高級建材を使用した畳床を選びます。例えば、高級旅館で使用される「いぐさ畳」などが参考になります。

 

デザイン性: 部屋全体のデザインを考慮した畳床を選びます。特にインテリアとの調和を重視し、色合いや質感をチェックします。

 

快適性: より良い居住性を求め、断熱性や防音性に優れた畳床を選びます。夏は涼しく、冬は暖かい環境を作ることが可能です。

 

畳床のメンテナンスと寿命

 

正しいメンテナンス方法

 

日常的な手入れ

畳床は日常的なお手入れが大切です。畳表の掃除は、畳の目に沿って乾いた布や掃除機を使いましょう。水分が多く含まれているため、湿気には注意が必要です。窓を適度に開けて部屋を換気し、湿気を防ぎます。もし汚れがひどい場合は、固く絞った布で優しく拭き取り、自然乾燥させるのが基本です。さらに、季節の変わり目には風通しを良くし、畳の裏面も配慮する必要があります。湿気の多い季節には、除湿機を使うことを検討するとよいでしょう。

 

定期的なチェックと修繕

畳床の状態は定期的にチェックすることが大切です。特に以下のポイントに注意してください。

 

畳の歪み

畳が歪んできた場合は、専門業者に相談して修繕を検討します。早めの対処が、部屋全体の美観を保ち、住み心地の良さを維持することにつながります。

 

畳表の破損

畳表が破れている場合は、早期に張り替えを検討します。破損部分から湿気が侵入しやすくなり、カビの原因となる可能性があります。

 

湿気やカビの発生

畳の裏側が湿気でカビていないか確認し、必要であれば乾燥処理をします。特に春先や梅雨時期には注意が必要です。カビ取り専用のクリーナーを使うのも有効です。

 

畳床の寿命と交換時期

畳床の寿命は素材や使用状況によって異なります。一般的には畳床の寿命は約20年程度と言われていますが、それ以上使用することも可能です。以下のポイントを参考に寿命を判断し、交換時期を見極めましょう。

 

畳表の擦り減り具合

畳表が擦り減り、中の畳床が見えてきた場合は交換時期です。畳表の摩耗が進むと、畳自身の弾力性も失われていきます。

 

弾力の低下

畳を踏んだ際の弾力が失われている場合は、畳床の交換を検討します。畳床の弾力性がなくなると、足の疲れや腰痛の原因になることがあります。

 

カビや湿気の影響

長期間使用している畳は湿気やカビが発生しやすいので、注意が必要です。特に、高湿度の環境で使用される場合、カビの発生リスクが高まります。

メンテナンス業者の選び方

畳床のメンテナンスや交換を考えた際には、信頼できる業者を選ぶことが重要です。以下の点に気を付けて、適切な業者を選びましょう。

 

実績と評判

長年の実績があり、評判の良い業者を選ぶと安心です。口コミサイトやレビューを活用し、実際の利用者の声を参考にしましょう。

 

料金の透明性

複数の業者から見積もりを取って、料金の透明性を確認します。見積もりには作業内容や材料費が明記されているか確認することが大切です。

 

アフターサービス

メンテナンス後のアフターサービスが充実している業者を選ぶと、長期的に安心です。施工後のフォローアップや保証内容を確認しておきましょう。

 

地域の特性を理解している業者

地域ごとの気候や特性に詳しい業者であれば、より適切なアドバイスが受けられます。地域特有の問題への対処方法を知っていることが重要です。

 

最後に、定期的なメンテナンスと適切な交換は、畳の寿命を延ばし、美しい状態を保つために不可欠です。正しくメンテナンスを行い、畳の特徴や自分のニーズに合わせて最適な選択をしてください。

 

畳床の種類とメリット・デメリットについてのまとめ

畳床には主に藁床、わらサンド床(スタイロ床)、およびⅠ型、Ⅱ型、Ⅲ型の建材床があります。藁床は天然素材で耐久性が高く、吸湿性に優れますが、虫害やカビのリスクがあります。わらサンド床は保温性が高く、断熱効果がありますが、重くて施工が難しいことがあります。Ⅰ型建材床は耐久性が高く、床の凹凸にも対応できますが、コストが高くなる傾向があります。Ⅱ型建材床はコストパフォーマンスに優れていますが、吸湿性にやや劣ることがあります。Ⅲ型建材床は軽量で施工しやすいですが、耐久性が低くなりがちです。用途や予算に応じて適切な畳床を選ぶことが重要です。

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