畳にシロアリが出た!原因・駆除・予防方法を徹底解説
2025/08/05
畳のふくらみや羽アリを見逃すと、床下から家全体へ被害が拡大します。本記事では、シロアリが畳に寄り付く理由、被害サインの確認ポイント、自力での応急駆除とプロ依頼の判断基準、薬剤・防湿シートなどの予防策までを詳しく解説。放置期間が長いほど柱や土台も腐食し修繕費が跳ね上がる現実を踏まえ、読むだけで今すぐ取るべき安全な対処手順と再発を防ぐメンテナンス周期がわかります。
畳にシロアリが発生する原因とは?
畳はイグサやワラといったセルロースを多く含む天然素材で作られているため、シロアリにとって格好の餌場になります。さらに日本の梅雨や高温多湿な夏はシロアリの活動が活発になる季節であり、室内環境や建物の構造によっては被害が拡大しやすくなります。ここでは主な発生要因を項目別に掘り下げていきましょう。
湿気がこもる住環境
シロアリは湿潤環境を好みます。畳の裏面や床下が結露しやすいと、含水率の高い木材や畳床にシロアリが入り込みやすくなるため注意が必要です。
床下の換気不足
換気口が塞がれていたり、給排気口が設計上不足していると、床下に湿気が滞留します。湿度が上がるほど畳も吸湿しやすくなり、シロアリの侵入リスクが高まります。
水漏れ・雨漏り
キッチン・洗面所・浴室の配管トラブルや屋根の雨漏りが発生すると、畳にまで湿気が及ぶことがあります。長期間気付かずにいると、畳床が腐朽してシロアリ被害の温床となります。
築年数の経過とメンテナンス不足
建物が古くなると、防蟻剤の効力が薄れたり、基礎コンクリートにひび割れが生じたりします。経年劣化した木部がシロアリの侵入口となりやすいため、定期的な点検が行われていない住宅は特に要注意です。
防蟻処理の効果切れ
新築時に施した防蟻剤は5~10年程度で劣化します。再処理を行わないまま放置すると、畳下へシロアリが到達する可能性が高くなります。
周辺環境と季節要因
近隣に森林や古い木造建築が多い地域では、シロアリのコロニー密度が高い傾向があります。また、梅雨~初夏に群飛(羽アリ)が発生しやすく、換気のために窓を開けた際に屋内へ侵入するケースも少なくありません。
畳材質・施工方法の違い
畳床にはワラ床とインシュレーションボード床(木質繊維板)があり、いずれもシロアリが食害可能です。とくにワラ床は湿気を保持しやすく、被害が深刻化しやすい点が特徴です。さらに、畳と床板の間に隙間が大きい場合や、束石と土台の絶縁処理が不十分な施工ではシロアリの移動経路が確保されやすくなります。
| 原因カテゴリ | 具体的なリスク要因 | 発生しやすいシチュエーション |
|---|---|---|
| 湿気 | 床下換気不足・配管の水漏れ・結露 | 梅雨時期・断熱不足の浴室付近 |
| 経年劣化 | 防蟻剤の効果低下・基礎のひび割れ | 築10年以上でメンテナンス未実施 |
| 周辺環境 | 森林が近い・古民家が密集 | 羽アリが群飛する初夏 |
| 畳材質 | ワラ床の吸湿性・ボード床の木質繊維 | 畳下が密閉されている和室 |
以上のように、畳にシロアリが発生する背景は複合的です。いずれか一つでも該当すればリスクが高まるため、住環境の点検と早期の対策が欠かせません。
シロアリ被害の見分け方|畳のどこを確認すべきか?
まず目視チェック!畳と周囲の代表的な異変
畳のシロアリ被害は、初期段階で発見できれば修復費用を大幅に抑えられます。日常の掃除や換気の際に、次のような変化がないか注意しましょう。
| 確認部位 | チェック方法 | 疑われる症状 |
|---|---|---|
| 畳表(いぐさ部分) | 表面を目でなぞり波打ち・色ムラを探す | 局所的な変色、細かな穴、ささくれ |
| 畳縁(へり) | 縁を持ち上げて裏側を確認 | 粉状の木屑・糞粒が落ちている |
| 畳床(わら・インシュレーションボード) | ドライバーを軽く差し込む | 抵抗なく刺さる、内部がスポンジ状 |
| 床板・根太 | 畳を外して木材を観察 | 蟻道(トンネル状の土)、木材の空洞化 |
| 室内壁・敷居 | 隙間や角をルーペで確認 | 羽アリの羽、土の付着、膨れ |
五感をフル活用した被害診断
叩いて判定する「空洞音」
拳で畳表や敷居を軽く叩き、コツコツと乾いた響きが返ってくる場合は内部が食害されている可能性があります。健康な畳は低く詰まった音がするため、音の違いを覚えておくと便利です。
手触りで感じる「ふわふわ感」
スリッパで歩くと沈み込む、指で押すと簡単にへこむ場合は畳床の繊維が失われ、シロアリが活動しているサインです。
におい・湿気の違和感
シロアリは湿った環境を好むため、床下から土っぽいにおいが上がってきたり、畳がいつまでも乾かない場合は要注意です。
羽アリ出現時の緊急チェックリスト
春先のヤマトシロアリ、初夏のイエシロアリなど、羽アリの発生時期は種類によって異なります。羽アリを見かけたら、次のポイントを当日中に確認しましょう。
窓際・照明周辺に落ちた翅(はね)の数
畳縁や巾木に沿って伸びる蟻道
床下換気口周辺の土盛り
イエシロアリとヤマトシロアリの被害差
日本で主に被害をもたらす2種の特徴を知ることで、被害範囲の推測がしやすくなります。
| 種類 | 好む環境 | 畳への影響 | 発生ピーク |
|---|---|---|---|
| ヤマトシロアリ | 湿った木材・狭い範囲 | 畳床の局所食害が多く、畳表に点状の穴 | 4〜5月の昼間 |
| イエシロアリ | 水を運び広範囲に巣を拡大 | 床下から畳全体に及ぶ大規模被害 | 6〜7月の夜間 |
疑わしいときの次のステップ
自己診断でここまでの症状が複数当てはまった場合、早めに専門業者へ連絡しましょう。無料点検を実施する日本しろあり対策協会登録事業者であれば、薬剤処理の方法や保証内容まで把握できます。
初期発見→的確な処置→定期点検という流れを守ることが、畳と住まいを長く保つ近道です。
畳のシロアリを放置するとどうなる?
被害が拡大して床全体が危険にさらされる
シロアリは畳だけでなく、その下にある下地板や大引き・根太といった構造材まで食害を進めるため、発見が遅れると居室全体の耐久性が急激に低下します。歩行時に沈み込みやきしみが起こり、最悪の場合は床が抜け落ちる事故にもつながります。
健康リスクの増大
シロアリが好む高湿度環境ではカビやダニが繁殖しやすく、喘息やアレルギー性鼻炎を引き起こす原因となります。さらに、蟻道や巣の崩壊で発生する粉じんは室内の空気を汚染し、小さなお子さんや高齢者の呼吸器に悪影響を及ぼします。
修繕費用が高額化するメカニズム
被害が畳表・畳床に留まるうちは交換費用で済みますが、構造躯体まで食害が及ぶと補強工事や部分的な床組みのやり替えが必要です。被害範囲が広がれば広がるほど業者の作業工程が増え、工期も長期化して費用が跳ね上がります。
補修と全面リフォームのコスト比較
| ケース | 主な作業内容 | 概算費用 | 工期 |
|---|---|---|---|
| 畳のみ交換 | 畳表替えまたは新調、簡易薬剤処理 | 1畳あたり8,000~25,000円 | 半日~1日 |
| 下地板補修 | 床板張り替え、防蟻処理 | 6畳間で10万~20万円 | 2~3日 |
| 床組み全体改修 | 根太・大引き交換、断熱材更新、全面防蟻処理 | 6畳間で40万~80万円 | 1~2週間 |
資産価値の低下と売却時の問題
住宅を売却・賃貸に出す際、シロアリ被害歴の有無は重要な告知事項です。放置して被害が拡大した物件は、建物検査で指摘を受けて評価額が下がったり、金融機関の住宅ローン審査で不利になることもあります。早期に対処すれば補修履歴としてプラスに働く場合もあるため、放置は避けましょう。
心理的ストレスと生活の質(QOL)の低下
床下から聞こえるパキパキという食害音や、梅雨時に一斉に飛び出す羽アリを目の当たりにすると、睡眠不足や精神的な不安を招きます。家族の快適な生活を守るためにも、早期に専門業者へ相談し、適切な防蟻処理を施すことが重要です。
損害保険が適用されないケースが多い
火災保険や住宅総合保険の多くは、シロアリによる損傷を補償対象外としています。放置による二次被害は自己負担となり、家計に大きな打撃を与えかねません。
以上のように、畳のシロアリを放置すると構造安全性・健康・経済面・精神面のすべてで深刻なダメージを受けるリスクが高まります。早期発見と適切な駆除・予防が、被害と費用を最小限に抑える鍵です。
自分でできる!畳のシロアリ駆除方法と注意点
DIYで試せる主な駆除アプローチ
市販薬剤を活用する「バリア工法」と「ベイト工法」の2種類が、個人でも比較的安全に取り組みやすい方法として知られています。それぞれの特徴を整理すると以下のようになります。
| 工法 | 主な製品例 | 手順概要 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|
| バリア工法(散布・塗布) | アース シロアリ撃滅スプレー、シロアリアースMC90など | 畳をめくり、床板や畳床の木部へ薬剤を噴霧・刷り込み、防護層を形成 | 即効性が高い/価格が安い | 薬剤が届かない空間には効果が薄い/揮発成分で体調を崩しやすい |
| ベイト工法(毒餌設置) | アリメツシロアリベイト、ターマトラックDIYベイトキットなど | 畳や床板に小孔を開け、専用容器内に毒餌を配置しシロアリに持ち帰らせる | 巣ごと根絶を狙える/臭いが少ない | 効果発現まで1〜3か月ほど要する/定期点検が必要 |
作業に入る前の準備
畳のシロアリ駆除では養生・防護・換気の3点が重要です。
畳を室外に運び出し、晴天の日に陰干しして乾燥させる
床板が見えるように掃除機で粉状の食害跡を吸い取り、侵入口を確認する
ゴーグル・マスク・手袋・長袖長ズボンを装着し、窓と扉を全開にして作業
バリア工法の具体的な手順
製品の使用説明書を読み、希釈タイプは規定倍率で調合する
噴霧器または刷毛を使って、床束・根太・大引きにまんべんなく塗布する
畳床(わら・インシュレーションボード)裏面にも薬剤を軽く噴霧
乾燥を確認してから畳を戻し、1週間はペットや乳幼児を近づけない
木部含水率が20%を超えると薬剤の浸透が悪いので、梅雨時期は除湿器や送風機で乾燥させてから散布しましょう。
ベイト工法の具体的な手順
畳と床板に直径1cmほどの孔を等間隔(1mごと)に開ける
専用ベイト容器を差し込み、毒餌カートリッジをセット
2〜4週間ごとに容器を確認し、餌の減り具合で活動を把握
シロアリが餌を完全に持ち去った後も、3か月間は新しい毒餌を補充し続ける
食害の拡大が止まったことを確認できたら、孔を木栓で埋め、畳を戻します。
DIY駆除の注意点
畳の傷みが激しい場合や床下の湿気が高い場合は、専門業者へ早期相談を検討する
薬剤ラベルに記載された「適用害虫」「適用場所」を必ず確認し、畳や床板への使用可否を判断
火気厳禁・引火性ありの薬剤では、ガスコンロや石油ストーブを必ず停止
室内犬や猫がいる家庭は、作業後24時間は別室に移動させる
賃貸住宅の場合、畳や床に孔を開ける行為が契約違反にあたる場合があるため、管理会社へ事前連絡
DIYと業者依頼の費用比較
おおよその費用感を把握できるよう、目安を表にまとめました。
| 駆除方法 | 畳6畳相当の費用 | 備考 |
|---|---|---|
| DIYバリア工法 | 約3,000〜5,000円 | 市販スプレー2〜3本+養生資材を想定 |
| DIYベイト工法 | 約8,000〜15,000円 | ベイトキットと替え餌3か月分 |
| 専門業者 | 約40,000〜80,000円 | 床下全体処理・5年保証付きが一般的 |
駆除後に必ず行うべきフォローアップ
再発防止は駆除と同じくらい重要です。以下のポイントを押さえておきましょう。
畳下の湿気を抑えるため、床下換気口の障害物を除去し定期的に掃除
梅雨入り前と秋口の年2回、防シロアリ剤を薄く再散布
畳表替えや裏返しのタイミングで裏面チェックを習慣化
DIYに向くケース・向かないケース
以下のフローチャートを目安に、DIYで対応するか業者に依頼するかを判断できます。
被害が畳1枚だけ → DIYでも対応可能
蟻道が床束や柱まで到達 → 早急に業者依頼
木造住宅で築20年以上かつ床下高が低い → 業者依頼
高齢者のみの世帯やアレルギー体質がいる → 業者依頼
上記を参考にしながら、畳の状態・住環境・作業リスクを見極め、最適な駆除方法を選択しましょう。
畳とシロアリ対策におすすめの予防法
1. 湿気をためない住環境の整備
シロアリは乾燥に弱く、湿度が高い場所を好みます。したがって和室を含む住宅全体の湿度を下げることが、畳への侵入リスクを大幅に抑える第一歩です。
換気のコツ
晴れた日は窓を開けて空気を入れ替え、畳を直接日光に当てることで内部の水分を逃します。また押入れや床下点検口も同時に開放し、空気が循環しやすい経路を確保すると効果が上がります。
除湿機・エアコンの適切な使用
梅雨や秋の長雨の時期など自然換気が難しい場合は、除湿機やエアコンのドライ機能を活用し、室内湿度を60%以下に保つよう意識しましょう。
2. 畳周りに施す物理的バリア
湿気対策と並行して、シロアリが物理的に侵入しにくい設備を導入すると予防効果が高まります。
防虫シートの敷設
畳を上げ、床板の上にアルミ蒸着フィルムや防虫剤を練り込んだ防虫シートを敷くと、シロアリが畳に到達する前に遮断できます。畳の交換時に合わせて施工すると効率的です。
合成樹脂やヒノキを用いた畳床への交換
稲わらを使用した伝統的な畳床は吸湿性が高い一方でシロアリの好物でもあります。樹脂ボード畳床やヒノキチップ入りの畳床に切り替えると、食害されにくく耐久年数も向上します。
3. 化学的予防|安全性の高い薬剤を選ぶ
畳や床下に防蟻処理を施す際は、人体への影響が少ない薬剤を選ぶことが重要です。
| 薬剤の種類 | 主成分 | 特徴 | 耐久目安 |
|---|---|---|---|
| ホウ酸系 | ホウ酸塩 | 無臭で揮発せず、ペットや乳幼児のいる家庭でも扱いやすい | 半永久 |
| ピレスロイド系 | シフェノトリンなど | 低刺激で即効性あり。畳表面の噴霧にも使える | 3〜5年 |
| ネオニコチノイド系 | イミダクロプリドなど | 浸透力が高く、木材内部でも長期間効果を発揮 | 5〜7年 |
薬剤処理は床下施工の経験がある専門業者に依頼し、保証書を発行してもらうと安心です。
4. 床下環境の点検と改善
畳への食害は床下から始まるケースが多いため、基礎部分の管理も欠かせません。
床下換気扇の設置
築年数が古く、換気口が不足している住宅では床下換気扇の導入が有効です。乾いた空気を強制的に循環させることで木材含水率を下げ、シロアリの発生条件を断ちます。
断熱材と防蟻材の併用
床下にポリスチレンフォームなどの断熱材を敷く際、防蟻処理済み仕様を選ぶことで省エネとシロアリ防除を同時に実現できます。
5. 定期点検とプロによるメンテナンス
どれほど万全の対策を施しても、時間の経過とともに効果は薄れます。和室を含む住宅全体を年1回は目視点検し、5年ごとに専門業者の床下調査を受けると早期発見につながります。
畳の裏側や床下を年1回は点検し、初期のシロアリ侵入を見逃さないことが最重要です。畳表の汚れや沈み込み、羽アリの発生を確認したら、直ちに専門業者に相談しましょう。
【まとめ】畳にシロアリが出る前に定期的な対策をしよう
畳のシロアリ対策は「乾燥」「点検」「予防施工」の三つが要。日頃から換気と掃除で湿気を減らし、半年ごとに畳を上げて裏面を確認。異常がなくても日本しろあり対策協会認定の業者に5年おきの薬剤処理を依頼すれば、安全性の高いホウ酸系薬剤で被害を未然に防げる。早期行動が修繕費の膨張を抑える最短ルートだ。定期的な畳干しと床下換気口の清掃を習慣化すれば、雨の多い梅雨や台風シーズンでも過度な湿度上昇を防ぎ、シロアリの侵入リスクを大幅に下げられる。
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