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畳の表替えや裏返し、新調の違いとは?費用相場や手入れ方法も紹介

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畳の表替えや裏返し、新調の違いとは?費用相場や手入れ方法も紹介

畳の表替えや裏返し、新調の違いとは?費用相場や手入れ方法も紹介

2024/06/16

畳の表替えや裏返し、新調の違いとは?費用相場を紹介

畳は日本の伝統的な床材であり、長い歴史と深い文化的背景を持っています。しかし、年月が経つと畳も劣化してしまいます。この記事では、畳の表替えや裏返し、新調について、その違いやメリット、費用相場について詳しく解説します。さらに、畳の構造や基本知識についても触れ、畳に関するポイントについてもチェックできます。

畳の構造と基本知識

畳の歴史と役割

畳は、日本の伝統的な床材であり、奈良時代にはすでに存在していました。もともとは貴族や武士の間で使用されており、平安時代から室町時代にかけて一般庶民にも広がりました。畳は、和室における重要な要素であり、その触感と自然な素材によって、快適な居住空間を提供します。また、畳は断熱性や吸音性に優れており、季節に応じて快適な環境を整える役割を果たします。

 

畳の構造について

畳表

畳表は、畳の表面部分で、いぐさを編んで作られています。畳表は、その色合いや品質によってさまざまな種類があります。使用されるいぐさの種類や産地によって価格や耐久性が異なり、高級なものほど色鮮やかで耐久性があります。例えば、熊本県産のいぐさは国内でも高品質として知られており、独特の芳香と優れた耐久性を持っています。

畳床

畳床は、畳の芯部分であり、畳の厚みや弾力性を提供します。伝統的な畳床は、藁を重ねて圧縮したものですが、最近では発泡スチロールや木材チップを使用したものもあります。これにより、重量が軽く取り扱いが容易になる一方で、断熱性や耐久性が異なります。畳床の種類によって、畳で寝転んだり座ったりしたときの感触や快適性が変わります。

畳縁

畳縁は、畳の端部分を覆う布であり、装飾的な役割を果たします。畳縁のデザインや色合いは、畳の美観を左右する重要な要素です。また、畳縁には強度も求められ、畳の耐久性にも影響を与えます。伝統的な和室の雰囲気を醸し出すものから、現代風のデザインまで幅広く存在し、個々の部屋のイメージに合わせて選ぶことができます。

 

畳の部位と特徴、素材

畳表:表面部分で、触感を決定 いぐさ

畳床:芯部分で、厚み・弾力性を提供 藁、発泡スチロールなど

畳縁:端部分を覆う布で、美観を左右 織物、布地

畳の表替えとは

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表替えのメリット

畳の表替えは、畳表を新しいものに交換する作業です。これにより、畳が美しくなり、部屋全体の雰囲気が一新されます。また、新しい畳表を使用することで、心地よい肌触りと良い香りが楽しめます。さらに、表替えは畳床をそのまま使うため、費用や時間の節約にもなります。

具体的なメリットとしては、部屋の印象をリフレッシュできることや、傷や汚れが目立たなくなることが挙げられます。また、新しいイ草を使用することで、調湿効果や空気清浄効果が得られます。

 

表替えのタイミング

表替えを行う適切なタイミングは、畳表が色褪せたり、目がささくれたりした時です。一般的には5〜10年を目安に行うと良いとされています。また、引っ越しやリフォーム時に合わせて行うと、効率よく新しい畳を楽しむことができます。

 

具体的には、以下のような状況が発生した場合に表替えを検討すると良いでしょう。

  • 畳表の色が薄れてきたとき
  • 畳表にささくれが目立つとき
  • 畳の繊維が毛羽立ってきたとき
  • 畳表にシミや汚れが取れなくなったとき

 

特に、来客がある際や、家族のイベントが控えている場合など、部屋の見た目を気にするタイミングでの表替えは効果的です。

 

表替えの方法

畳の表替えの手順は以下の通りです

  • 畳を部屋から取り外す
  • 古い畳表を除去する
  • 畳床の状態を確認し、必要に応じて補修
  • 新しい畳表を畳床に張る
  • 畳縁を取り付ける
  • 畳を部屋に戻す

 

この作業は専門家に依頼するのがおすすめです。自分で行うことも可能ですが、専用工具や技術が必要となるため、失敗するリスクもあります。

 

以下は各ステップの詳細です

畳を部屋から取り外す

まず、畳を部屋から取り外します。この際、家具がある場合は移動する必要があります。

 

古い畳表を除去する

次に、古い畳表を畳床から慎重に剥がします。古い畳表は畳縁と一緒に取り除かれることが多いです。

 

畳床の状態を確認し、必要に応じて補修

畳床の状態を点検し、傷や凹みがある場合は補修を行います。これにより、新しい畳表が均一できれいに仕上がります。

 

新しい畳表を畳床に張る

新しい畳表を畳床に貼り付けます。この際、シワができないように注意しながら慎重に作業します。

 

畳縁を取り付ける

畳縁を取り付け、畳の各辺をしっかりと固定します。畳縁はデザインや色を選ぶことができ、部屋のインテリアに合わせてカスタマイズできます。

 

畳を部屋に戻す

最後に、畳を部屋に戻して完了です。畳の配置を元と同じにするか、新しい配置にするかも考慮できます。

 

作業は非常に精密であり、特に畳表と畳床の接着が不十分だと美観が損なわれる可能性があるため、専門家に依頼する方が安心です。

畳の裏返しとは

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裏返しのメリット

畳の裏返しとは、畳表の裏面を表面に切り替える作業のことです。畳表の表面が摩耗していても、裏面はまだ使える状態にある場合が多いです。

 

裏返しの主なメリットは次の通りです。

コストが低い:表替えや新調に比べて費用を抑えることができます。

早く完了する:作業時間が短いため、短期間で済ませることができます。

環境に優しい:畳表を再利用することで、無駄を削減できます。

 

裏返しのタイミング

畳の裏返しを行うタイミングは、畳表の状態や使用環境によります。一般的には次のような状況で行うと良いでしょう。

表面の変色や汚れが目立つ:畳表の表面が変色や汚れで使用感が出てきたら、裏返しを検討します。

畳の寿命が半分程度過ぎた場合:通常、畳の寿命は約10年程度とされていますが、5年ほど経過した時点で裏返しを考えると良いでしょう。

 

裏返しの方法

畳の裏返しは専門知識が必要な作業です。以下が一般的な流れです。

畳の取り外し:部屋から畳を取り外し、作業しやすい場所に移動します。

畳表の剥がし:畳表を丁寧に剥がし、裏面が表に来るように準備します。

糊付け:新しい糊を畳の縁や表面に塗布し、裏面を固定します。

畳縁の取り付け:畳縁を元に戻し、しっかりと固定します。

畳の戻り設置:作業が完了した畳を部屋に戻して設置します。

 

裏返しの注意点

裏返しを行う際には以下の点に注意が必要です。

湿気の確認:剥がした畳表や畳床に湿気がたまっていないか確認し、必要に応じて乾燥させます。

畳縁の再利用:畳縁も痛んでいる場合は新しいものに交換します。

専門業者の利用:自分で裏返しを行うこともできますが、専門業者に依頼することで仕上がりに差が出ます。

畳の新調とは

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新調のメリット

畳の新調には以下のようなメリットがあります。

経年劣化している畳を完全にリフレッシュできる

部屋の雰囲気を一新し、快適な住環境を作り出せる

畳表、畳床、畳縁を新しくすることでトータルバランスが向上する

防ダニ・抗菌性能、断熱性などが向上する

 

新調のタイミング

畳を新調するタイミングとしては、以下のようなケースが考えられます。

畳表や畳床の大きな損傷、破れ、汚れが目立つ場合

畳表替えや裏返しでも対応が難しい状態になった場合

新しい居住スペースを作り出したいとき

大規模なリフォームや引っ越しに合わせて環境を一新したい場合

 

新調の方法

畳の新調には以下の手順を踏みます。

畳の寸法を測定して必要なサイズを確認します

新しい畳表、畳床、畳縁を選定します

選定した素材に基づいて畳を製作します

古い畳を撤去し、新しい畳を敷設します

施工後の最終確認を行い、必要に応じて微調整を行います

 

具体的な新調の手順

以下に具体的な新調の手順を詳しく説明します。

 

畳の寸法測定

畳を新調する際には、まず現在の畳の寸法を正確に測定します。特に、部屋の形や畳の配置によって微妙なサイズの違いがあるため注意が必要です。

 

素材の選定

次に、新しい畳に使用する畳表、畳床、畳縁を選びます。畳表には主に国産のイグサを使用することが多く、品質や価格に応じて様々な選択肢があります。畳床についても、天然素材のものや合成素材のものなどがあります。

 

畳の製作

選定した素材に基づいて、畳屋が新しい畳を製作します。この過程では、職人が手作業で丁寧に製作し、畳表と畳床をしっかりと結びつけます。

 

古い畳の撤去と新しい畳の設置

製作が完了したら、古い畳を撤去し、新しい畳を設置します。古い畳の撤去作業は慎重に行い、畳床や床面を傷つけないようにします。新しい畳は、寸法に合わせて丁寧に配置し、しっかりと固定します。

 

施工後の最終確認と微調整

最後に、施工後の最終確認を行います。この時、新しい畳が水平に敷かれているか、隙間が空いていないか確認します。必要に応じて微調整を行い、畳が完璧な状態になるように仕上げます。

新調した畳は、一度設置されると長期間にわたって快適に使用できます。適切な手入れを続けることで、美しい状態を保ち、心地よい住環境を維持することができます。

畳の費用相場

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表替えの費用相場

畳の表替えには、畳表を新しいものに交換する費用が含まれます。畳の種類や使用する材料によって価格は変動しますが、一般的には以下の表のような価格帯です。

 

種類価格帯(1畳あたり)特徴

一般的な畳/8,000円~15,000円/コストパフォーマンスに優れた通常の畳

高級な畳/15,000円~30,000円/使い心地や耐久性が高い高品質な畳

 

裏返しの費用相場

畳の裏返しは、畳表を裏返して再利用する方法です。費用は以下の表に示すように、通常の表替えよりも安く抑えられます。

 

種類価格帯(1畳あたり)特徴

一般的な畳/4,000円~6,000円/コストを抑えて畳の寿命を延ばす方法

高級な畳/6,000円~10,000円/高品質な畳の風合いや耐久性を維持

 

新調の費用相場

畳の新調は、畳表と畳床をすべて新しいものに交換する方法です。費用は以下の表のようになっています。

 

種類価格帯(1畳あたり)特徴

一般的な畳/12,000円~25,000円/比較的リーズナブルで耐久性もある通常の畳

高級な畳/25,000円~50,000円/極上の風合いや使用感を提供する畳

 

リフォーム業者へ依頼する場合の費用

リフォーム業者に依頼する場合、以下のような費用がかかります。業者によって料金やサービスが異なるため、事前に見積もりを取ることをお勧めします。

 

サービス内容価格帯

表替え/10,000円~20,000円 / 1畳あたり

裏返し/5,000円~8,000円 / 1畳あたり

新調/15,000円~30,000円 / 1畳あたり

 

ホームセンターへ持ち込む際の費用

ホームセンターへの持ち込みは、以下のような費用がかかります。サービスによっては、持ち込み割引があることもあります。

 

サービス内容価格帯

表替え/8,000円~15,000円 / 1畳あたり

裏返し/4,000円~6,000円 / 1畳あたり

新調/12,000円~25,000円 / 1畳あたり

 

どちらがお得なの?

リフォーム業者に依頼するか、ホームセンターに持ち込むかは、以下の点を考慮して選びましょう。

価格:一般的にはホームセンターの方が安価ですが、リフォーム業者にはサービスの質が高い場合が多いです。

利便性:リフォーム業者は現地での作業が可能であり、手間が少ないです。ホームセンターは持ち運びの手間がかかることが多いです。

時間:緊急の場合や迅速な対応が必要な場合には、リフォーム業者の方が対応が早い場合があります。

畳の表替えや裏返し・新調についてのまとめ

今回は畳の表替え、裏返し、新調の違いやそれぞれのメリット、費用相場、手入れ方法について詳しく解説しました。畳の表替えは、見た目の改善と費用対効果の高さがメリットですが、タイミングを誤ると縁や床にダメージが及びます。裏返しは畳の長寿命化に寄与する一方で、汚れやカビが深刻な場合には適しません。新調はクオリティの高い新畳を手に入れられますが、費用が高めです。日頃の手入れも重要で、適切な掃除や湿気対策、汚れ対策を行うことで畳が長持ちします。それぞれの方法を費用や状態に応じて選択し、効率的に畳を活用しましょう。

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